観音岳の奥山半僧坊


北海道襟裳岬近くの観音岳中腹に在る奥山半僧坊大権現の石像。此の地に祀られる事になったのは明治の半ばかと思われますが、厳しい気候の所為もあってか、可也風化が進んでいるようです。(下記のハイカーの方のH.Pから転載させて戴きました。)












 北海道襟裳岬に近い幌泉郡えりも町の観音岳(932米)の中腹、標高690米の所に奥山半僧坊大権現の像が在ります。

 『その昔、観音岳山麓で襟裳岬から海岸線沿に10キロ余り北上した庶野から、更に北に25キロ離れた広尾郡の広尾迄は海路と山越えの陸路が在ったものの、何れも往来は容易でなかったと想像される。その陸路の途中、紗留山道や現在の黄金道路の沖合を容易に見渡せる場所に、半僧坊大権現の石像が祀られている事から、当時の人々が通行の安全や海難除を願って、此処を選んだに違いないと考えるのが自然である。』とは、或るハイカーのホームページで見つけたものです。

 『権現様は観世音菩薩の化身だとも言われ、観音岳なる名称も当時の人々の思いが伝わって来るような気がするが、海岸線沿いに黄金道路が開通し、此の難所を簡単に通過するのが可能になった現在、此の石像の風化と共に、当時の人々の思いや苦労も忘れ去られて仕舞うのだろうか。』と、結ばれていました。

 それにしても、姥懐(ウバガフトコロ)たる奥山の地の権現様の石像が、どういった経緯か゜あって、北海道の此の地に祀られる事になったか、何時か探り当てたいとの思いに駆られます。


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